嫌われる面接で多い「面接官の不快な態度」のアンケート

「面接官の不快な態度・言動」は他人を不愉快にさせてしまうもの

嫌われる面接アンケートで多い「面接官の不快な態度」についての話です。人事にとっては基本会社を代表した会社の顔、という意識を常に持って、無意識であっても面接した際の態度や言葉や二様に関しては意識を高めないといけません。これが人事の業務だったりします。もちろん面接時に応募者側の不誠実な対応もあるのでしょうけど、ぐっと我慢していかなる場合であっても寛大に、対等にしっかりと振舞う必要があります。

面接の目的と面接官の役割

採用面接を行う以上、企業側にも目的があります。そしてその目的達成のために実行を行うのが面接官であり人事担当の役割だったりします。そのため、人事は面接官として、きちんと役割を果たすべきなのです。人事が応募者に「面接官の不快な態度・言動」として、不愉快な思いをさせてしまうのは、この目的と役割を理解し実行できてないからです。そもそも採用面接は何のためか、そのために面接官はどのような役割を果たすべきなのかを理解しておくことはとても大事です。

まず、採用面接の目的は何でしょうか。優秀な人材を採りたいというのはあるのでしょうが、誠実な目的をあげるとこのようなものです。
・勤務条件や社風についての認識をお互い確認したうえで、相互に採用のミスマッチを防ぐ
・応募者の人柄が自社の社風とあうのかどうかを見極める
いわゆる採用のミスマッチを減らすことなのですが、やはり採用面談は複数人で行うほうがいいですし、社風がわかるような写真や動画、コメント、現場の雰囲気などを知ってもらうことがいいでしょう。入社前と入社後にギャップが生じ、早期に退職してしまうという「ミスマッチ」を防ぐための場す。人事は自社の魅力を応募者に伝え、入りたいという気持ちを高めることも大切ですが、勤務条件や仕事内容を正しく伝えることのほうが重要だと言えます。

また採用にあたり、面接官の役割はなんでしょうか。
・自社の魅力、自社の欠点も応募者に伝える
・自社の正しい情報を応募者に伝える
・応募者のありのままの人柄を引き出す

自社の魅力と欠点、面接官が欠点と感じていることも素直に伝えるほうがいいでしょう。ネットによって情報は多く広まっていますので全てが完璧な条件もないという大前提で、まだまだ至っていない部分なども伝えるといいでしょう。そうすると、応募者も自分の欠点を話しかつ強みも素直に話するきっかけにもなるかと思います。応募者の人柄が自社の社風と合致してるかを判断するためには、面接の場で応募者のありのままの姿を引き出す必要があります。しかし応募者は緊張から自分を出しにくい状況にあります。そのため、面接官から積極的に応募者の本来の姿を引き出す工夫をしましょう。たとえば、応募者に対して笑顔だけでなくさまざまな表情を使い分けることで「あなたの話を聞いています」ということが伝わります。応募者は自分の話を聞いてくれているんだという安心から緊張が緩み、うまく話すことができるでしょう。

これら「面接の目的」と「人事の役割」を理解していれば、応募者が萎縮してしまうような態度になったり、会社に疑問を持つような事態にはならないでしょう。

選ぶ立場と選ばれる立場

会社は採用者を選ぶ立場になりますが、採用者から選ばれる立場でもあります。応募者より人事のほうが立場が上ということはなく、自社に興味を抱いてくれた応募者に対して人事は対等な立場を持って接するべきであって、どちらが上や下やという区別はなく対等と考えることが大事です。
面接によって応募者に悪い印象を与えてしまう事態を防ぐため、「採用面接をやる目的、かつ、面接官の役割は何か」をしっかり面談前に確認したうえで、面接をおこなうのがいいでしょう。